「おひとりさま」という言葉をよく聞く。「身寄りのない人」とほぼ同義と理解しているが、「身寄りがない」にも2種類ある。①そもそも親戚が全くいない②親戚はいるが疎遠または関わりたくない。
おひとりさまが抱えるさまざまな不安を解消できるかどうかの最大の分かれ目は、「頼れる人がいるか否か」。頼れる人が1人いるだけで、準備できることは格段に増える。いなければ、工夫が必要だ。
頼れる人は、何も血のつながりがある必要はない。友だち、かつての同僚、隣近所の人々などなど。私がかつて関わった「おひとりさま」の中には、自身が亡くなった後にペットを託す人を探す中で、その引き受けてくれる方と意気投合して大親友となり、その方がペットの世話だけでなく、本人の身の回りの世話から看取りまで行った、ということがあった。
八方探してみたけれど、頼れる人がやっぱりいない、ということもあるだろう。その場合は、専門家(士業)という手もある。気の合う専門家をぜひ探してみてほしい。
そこまでしてなぜ「頼れる人」を見つけるべきかというと、それによって「自由」を手にいれることができるから。「頼れる人」は、「自分の伴走者」。自分が亡くなるまで、そして、亡くなった後のことに至るまで、伴走者の力を借りて、あらゆることに自分の意思を貫いて、決めて、自分の人生を生ききってほしいと願うから。(山下)

