「関わる人」を増やす

 

 前日のブログで、「おひとりさま(身寄りのない人)」には「頼れる人」が必要だと書いた。今日伺った公民館で、もう一つ、大事なことに気づいた。

 今日は、熊本市東区の公民館で開かれた高齢者の集い「ふれあいサロン」に招かれ、「おひとりさま」や「後見」をテーマに講演した。このサロンは月に1回開催されていて、この日は、高齢者20人と、民生委員ら15人が参加した。

 会場に着いてまもなく、参加者同士の会話が聞こえてきた。「●●さんが今日は来とらっさんね」「なら終わってから家に寄ってみよっかね」。このサロンに普段来ている人が、今日は来ていない。すると、近所の人が様子を見に行ってみる、という。何気ない会話だが、きっと常日頃、こんなやりとりがごく自然に行われていて、この「互いに見守り合う」精神が、この地域にはしっかり根付いていると感じた。今の世の中にとても大切な関係性だと考える。

 特に、おひとりさまと呼ばれる人は、家の中で急に倒れたりした時に、発見してもらうのがとても難しい。四六時中見守ってもらえるわけではないにしても、こうした「関わってくれる人」をどれだけ増やせるかが、安心して暮らしていく上で大事だと思う。

 例えば、ヘルパーさんが週に何回くるとか、朝から配られた新聞をちゃんと取っているかを近所の人に毎日見てもらうとか、郵便屋さんにはポストに投函ではなく、なるべく玄関で手渡ししてもらうとか、民生委員さんが毎週月曜日に来るとか、工夫できることはいろいろあると思う。

 逆に、自分が、他人にしてあげられることがあれば、どんどん行うといい。人に喜ばれることは、いくつになってもうれしいし、生き甲斐になる。そうやって、地域の中で、時にしてもらったり、時にしてあげたり、の関係を築くことが、いざという時に自分を守る、一番のセーフティーネットになると考える。

 身寄りのない「おひとりさま」であっても、地域の中では決してひとりではないのだ。(山下)