「ゴール」を設定することが苦手だ。ゴールとは、いつまでに、◯◯をやり遂げる、といった、目標のこと。ゴールを掲げて、その達成に向けて、逆算してその日の行動を考えよう、などと言われるが、それがなかなかできない。
先日も、尊敬する先生と食事をした際に、そういう話題になった。その先生は、あと5年以内に、今の仕事に一区切りつけて、次のステージに移るつもりだという。「人生は短いんだから」と先生。さらに、「ゴールが明確だと、『山下さんはこういうことを成し遂げたいんだ』と周りの人が応援してくれるようになる」とも。「確かにそうですね」と私は話を合わせたのだが、「それができないんだよなぁ」と心の中でぼやいた。
私のゴールの設定の仕方が、そもそも下手くそなのかもしれないが、私には、そういう生き方ができないというか、似合わない、と思って、半ばあきらめている。今まで「ゴール」なるものを、自分で、またはアドバイスをもらいながら、設定してみようと何度か試みたが、しっくり来なかった。ゴールからの逆算的な生き方ができないことで、「自分はダメな人間だ」と思ったりしたこともあった。
でも、そうやってネガティブになるのはもったいないと思っている。自分には自分のペースがある。自分の人生を通じて、何かやり遂げたいことや野望や夢が特にあるわけではない。だから、その時その時で、楽しいこと、ワクワクすることにチャレンジする。何か少しでも人の役に立てるとうれしい。それが、自分の生きざまである。
達成だけが人生ではない。寄り道や道草を楽しむ、「余白」のある人生を生きていきたい。(山下)

