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    当たり前を疑う

     「コテンラジオ」って知ってますか? 「コテン」=「古典」=「歴史」というわけで、古典や歴史を楽しく学び、今を生きる上での、モノの見方や考え方の参考にする。そんなラジオ番組が注目されている。私は、この番組を、自宅と職場の行き帰り、動画のYouTubeで「聴いて」いる。

     そのコテンラジオの主宰者である深井龍之介氏の著書「歴史思考」を最近読んだ。これを読むと、今の時代を生きる我々が、普段「当たり前」や「常識」と思っていることが、歴史的には、全く違うということに気づく。

     また、「偉人」として名を残している人たちも、人生いろいろ、ダメ人間な部分があったり、家族や他人に迷惑かけるようなことをやらかしちゃったり。人間はみんな表も裏も上も下もあって多面的だし、今の当たり前は、昔の当たり前ではないし。そうやって、「歴史」を取っ掛かりにして、物事を「鳥の目」で見ることの大切さを、この本は教えてくれる。

     イエス・キリストやマハトマ・ガンディーも、とっても人間味がある存在として、紹介されている。そりゃそうだよな。生まれてから死ぬまで、ずっと完璧な人なんていないよな。私が普段出会う人のことも、表面だけで判断していなかっただろうか。そういえば、NHKの大河ドラマがずっと人気なのは、歴史上の人物を身近な存在として描いている点も、理由の一つだろう。去年の「べらぼう」面白かったな。歴史というと、学生時代の受験勉強の名残りで、「覚えるもの」としてしか認識してこなかったのが、結構もったいなかった気がして、今さら後悔している。

     時代が大きく変わろうとしている今、「歴史」という羅針盤を使わない手はない。「当たり前にとらわれない」「物事を俯瞰してみる」という気づきを、今後しっかり意識して生活していきたい。(山下)