タグ: 遺産分割協議

  • タンネギ。

    タンネギ。

     タンネギ。居酒屋のメニューではない。「担(タン)当者を労う(ネギらう)会」。略して、「タンネギ」である。

     あかりテラスでは、依頼を受けた案件ごとに、担当者を決めて、事務処理を行っている。あかりテラスは、相続手続きが専門だが、案件の中には、相続人の人数が数十人もいて、全員と連絡を取るのが大変だったり、または、相続人となかなか連絡が取れずに、遺産分けの協議が長引いたりなど、さまざまな理由で、手続きが長期化するものもある。

     仕事とはいえ、そうした難しい案件を引き受けることは、担当者もかなりの根気を要する。精神的な負担も大きい。タンネギは、長期に及んだ案件が終了した際に、その担当者を慰労するために企画された飲み会で、不定期に開催されている。それも「私をねぎらってくれ!」と自己申告制にしているのもユニークなところ。

     今回は2人の担当者をねぎらった。両方とも、3年に及ぶ案件が最近完了した。そのうち、1人の案件では、相続人の一人と連絡が取れずに協議が進まず、相続対象の不動産がずっとほったらかしの状態となっていた。担当者は、その間、だれに頼まれたわけでもなく、不動産の草取りをボランティアで行っていた。

     また、こうした長期化する案件では、その解決のために、普段の手続きでは出てこないような、裁判の判例や実務の先例を詳しく調査することが多い。その知識やノウハウは担当者を成長させるだけでなく、それをシェアし合うことで、事務所全体の経験値が上がり、「相続専門」の看板に一段と磨きがかかっていく。

     何より、スタッフが一堂に介して、食べて飲んで、わいわい談笑するのは楽しい。今どき、飲みニケーションは好まれないようだが、普段事務所の中ではしづらいバカ話をして、それが、スタッフみんなの明日の活力になることを願っている。(山下)

  • 正直に答えてくれない

    正直に答えてくれない

     相続人の中で、親の世話を中心的にしてきた人(以下、A側)と、そうでない人(以下、B側)とに大きく分けられる。きょうは、B側の人の話。

     B側の人の相談でよくあるのが、「A側が親の財産状況を公開してくれない」、あるいは、「公開された情報が本当なのか信じられない(もっとあるはずだ)」というもの。

     親の生前から通帳を預かったりして、財産管理を行っているA側の人たちが、親の死後も相続手続きをメインで進めることが多い。その際、預貯金の残高など詳細な情報を伏せて、例えば、A側の人が口頭で「預貯金は親の生活で使ってしまって残っとらん。家はこっちで継ぐけん、ハンコ押して」と言ってくるようなケースもある。

     遺産分けの対象は、主に、亡くなった時点で残っていた財産全て。なのに、どんな財産があったのかをB側にきちんと知らせないまま、遺産分割協議書にハンコだけ押すよう求められる、といったことも時々耳にする。

     B側の人が聞いても、A側が答えない(または内容が信じられない)ようなときは、B側の人も、自分自身で情報収集するようにアドバイスしている。預貯金の情報は、亡くなった親と、自分の関係を戸籍で証明すれば、口座がある金融機関で、残高証明書や取引履歴を取ることができる。どこに口座があったか分からないときは、メジャーな金融機関に全て照会をかけるといい。

     不動産は、役所・役場で、固定資産の資産証明書(または名寄帳)を取得する。このときも、戸籍で関係性の証明が必要だが、その自治体の中に所有する不動産を全て把握でき、評価額等を知ることができる。

     ここまで情報収集ができれば、親の財産をある程度把握することができる。そして、A側の言っていることが、概ね間違いでないのか、それとも、だいぶ現実とずれているのか、が判断できる。

     「本当はここまでしたくないのに」という気持ちもあるだろう。でも、遺産分けのハンコは納得して押すことが重要。モヤモヤするくらいなら、最低限自分の足で情報を集めることが大切だ。(山下)