不安をあおる

 今日相談に来たお客様。とある専門家から「このまま何もしないと、相続でもめますよ」と言われ、強く遺言書の作成を勧められてきたという。なぜそう思うのか? その家庭のことも知らないだろうに。というか、不安をあおって契約させるなんてやめてくれと思う。

 私の場合は「このまま遺言書がなくて相続を迎えたら、〇〇さんと遺産の分割のお話しできそうですか? どんな話し合いになりそうですか?」などと具体的にイメージしてもらうことから始める。それでも実際には「話してみないとわからない」というのが答えのはずである。

 備えあれば憂いなしだが、そもそもどうなるかわからない未来に対して備えをしていくわけだから、もしかしたら遺言書など必要なかったということになるかもしれない。

 人は、痛みを避けるときに行動をしやすくなるという。だから不安をあおるわけだが、根拠もなくあおってくる専門家はただ不快にさせるだけである。

 私たちの商品のほとんどは形のないものであり、「安心」を買ってもらっているのだから、納得して購入してもらわなければならない。(宮村和)