『一日一笑』

  • 春の知らせレンギョウ

    春の知らせレンギョウ

     「レンギョウが咲いたんですよ」。知人の高齢の女性が、スマホに収めた画像をうれしそうに見せてくれた。女性は、この黄色い花が大好きで、自宅で栽培。今の時期は部屋の中に鉢を移して、一日中観賞しているという。

     恥ずかしながら、私は花の名前をあまりよく知らず、このレンギョウも初めて聞く花だったので、インターネットで調べてみた。すると、一般的には3月〜4月ごろに咲く花らしく、2月に咲くのはちょっと早め。きっとここ数日の暖かさに誘われたのだろう。

     また、レンギョウは、高村光太郎の智恵子抄の中にも登場する。高村光太郎が亡くなった際には、彼が愛用したビール用のコップに、レンギョウの花が生けられ、棺の上に飾られたという。彼の命日は「連翹(れんぎょう)忌」と呼ばれているそうだ。

     この時期の代表的な花といえば、梅だが、熊本でも2月2日に開花が発表された。3月になると、桜の便りも届き始める。春はもうそこまで来ている。

     こうやって、身の回りの植物たちは、季節の移り変わりを知らせてくれる。そういう変化を敏感にキャッチしながら、私も生活していきたいと改めて思った。そういえば、ここ数日、鼻がムズムズ、くしゃみも出始めたけど、これってもしや‥(山下)

  • 元々捨てたもの?

    元々捨てたもの?

     先日、天草の湯島で行われた「海をきれいにしようプロジェクト」に子供達と参加してきました。午前中にたくさんのゴミを拾って、「たった数時間でこれだけの量が集まるゴミが海にあったなんて…」とショックを受けました。

     午後からはシーグラス探し。シーグラスとは、長い年月をかけて波や砂に揉まれて丸く、すりガラスのような質感になったものです。

     綺麗なシーグラスを拾い終えて、長女から「このシーグラスは今は綺麗だけど、元々ガラスを海に捨てたものだよね? ゴミだよね? どうしてゴミなのに、シーグラスは綺麗って言ってみんな集めるの? ゴミを捨てていることには変わりないのに」と言われました。

     子供のまっすぐな目で、純粋な疑問をぶつけられてなかなか即答できず、誤魔化してしまいました。今でもなんと答えればよかったのかな〜と考えます。

     綺麗な海を子供達に残せるように、こういうプロジェクトには今後も積極的に参加したいです!(福田)

  • 資格という「枠」について

    資格という「枠」について

     私は、行政書士だ。でも、仕事をする上で、自分が行政書士であるということを意識することはほとんどない。今の私の仕事は、相談者が抱えている問題の解決をお手伝いすること、であり、その手段として、行政書士という肩書きを使わせてもらっているという感覚だ。

     先日、「元」司法書士の先生にお会いする機会を得た。「元」と聞くと、もう高齢で、一線を退かれたのかと思われるかもしれないが、そうではない。その先生は、司法書士として20年以上のキャリアがあり、50代のまだまだ現役バリバリなのに、最近、司法書士の看板を下げた。

     いま力を入れているのは、個々の「家族」に対して、まるでその家族の一員であるかのように入り込み、その家族が抱える悩みや不安を抽出し、整理し、解決に導く、家族の頼れる「話し相手」「相談役」「コンサルタント」といった仕事。曰く「第3の家族®︎」。

     その仕事をしていく上で、「司法書士」の肩書きが、かえって邪魔になることがあるという。家族の悩みや課題は、当然「司法書士」の業務範囲だけに収まるものではない。家族のだれかが職を失ったといえば、ハローワークに同行したり、障害を持っている人がいれば、医療や福祉分野の人たちと連携したり。これ、司法書士の仕事なの?ということの方が、むしろ多かったりする。でも、お客様の家族が、どうしたらいいか分からずに困っているのであれば、この「第3の家族®︎」のコンサルタントが、家族の一員として、そうした悩みをいち早く察知して、対応していくという。

     この話を聞いて、私も思い当たる節があった。冒頭にも書いたように、私自身は「行政書士」という資格はあくまで手段であって、お会いする人が抱える悩みごと、困りごとは、どんなことでも相談してほしいし、役に立ちたいと思っている。ただ、相談する方は、そうは思っていないことがある。つまり、「山下さんは、行政書士さんだから、この分野の相談には、のってくれるけど、業務以外の相談にはのってくれないだろう」と、相談できることとできないことを相談者側が区分け、選別していることがよくある。

     行政書士という看板によって、世間の信頼を得ている一方、思いもよらぬ資格の「枠」にはめられてしまうことがあるということに、改めて気付かされた。私の喜びは、「あなたに相談してよかった」と言って笑顔になっていただけることであり、それが行政書士の仕事か否かは、全く関係ない。

     もちろん、全ての問題を私だけで解決できるわけではない。私ができないことは、私が窓口になって、私の信頼できる人につないで、解決まで伴走することができる。「自分は何者で、どんなことができる人なのか」の伝え方を、ひと工夫したい。(山下)