遺贈寄付(いぞうきふ)への関心が高まっている。遺贈寄付とは、亡くなった時の財産の全部または一部を、遺言書を通じて寄付をすること。遺産は、一般的に家族が受け継ぐイメージがあるだろうが、遺言書に書いておけば、家族以外の第三者、例えば、社会のために活動しているNPO法人等に渡すこともできる。
あかりテラスでも、遺贈寄付を内容とする遺言書の作成に、これまで多く関わってきた。ある方は、親族がいたものの、阿蘇の野焼きを守る活動を行う団体に、財産を全て寄付した。他にも、家族がかつて何度も救急車で運ばれて命を助けてもらったことへの恩返しとして、消防局への寄付を希望された方、また、子どもが大好きだからという理由で子ども食堂へ財産を渡すことを決めた方もいた。
遺贈寄付のいいところの一つは、老後の資金を心配しなくていいこと。普通の寄付は、生きている間に、一定額を渡すわけだが、渡してしまったばかりに、その後の自分の生活資金にしわ寄せが来てしまう可能性がある。一方、遺贈寄付は、亡くなった時に「財産が残った場合」に初めて実施できる。まずは、自分の人生で財産をしっかり使って、亡くなったときに「残れば寄付」。遺言書に「寄付する」って書いちゃったから、その分財産を取っておかなくちゃいけない、と考える必要はない。
遺贈寄付への関心が高まっている背景には、子どもがいないなど、遺産を相続する家族がいない、いわゆる「おひとりさま」が増えているということがある。親族の中に法律上の相続人がいないと、遺産は国庫に帰属する。国に召し上げられてしまうくらいなら、自分が希望するところにお金を回したい、という意識が表れているようだ。
この遺贈寄付によって、自分の財産を、自分らしい形で、未来の社会に贈ることができる。人生の集大成としての社会貢献。遺贈寄付をぜひたくさんの人に知ってほしい。興味のある方には、冊子(写真)を提供しているので、一度ご相談を。(山下)




